【ブログ】日本的なデザインについて考える
インテリア事業部の横山です。
半年ほど前に外国の知人に、「日本的な文化ってなんで少なくなってるの?」と言われ
何故日本的な文化は少ないと思われているのか、更に日本的でありながらグローバルに通用するデザイン、ものづくりってどうしたら生まれるのか、そんな事を最近考えています。
まず、日本人はケオティックな物が好きなんです。
※混沌としているものを今っぽくいうとケオテックになるらしい。。。
無秩序に複雑に色んな要素が混ざり合う状態が今までの日本的な考え方なのかと思うんです。
確かにその柔軟性が日本を成長させたのは間違いないとも思うんです。
ただ、現代に於いてはその柔軟性が障壁になってジャパンブランドが陰りを見せているのも事実な気がしています。デザインにおいては空間もプロダクトもグラフィックも共通な気がしていて、何故か昔の日本的な物が世の中から殆ど排除されています。排除というより、日本人は要素や機能をどんどん追求し足してきた結果、自然と日本的な物が減ってきたという方が正しいかもしれません。
グローバルで通用する日本の美しさであったり、世界から見て期待されている日本の美しさというのは古典的な物であって決して現代の考え方ではない気がしてます。でも古典的なだけではなく異種配合させないと日本人は満足しない傾向にある。
それであれば、、、
古典的な日本が現代にフィットしていないのは何故か、そこを分解し、違う現代的な要素を入れて組み直す作業を繰り返すと日本的で且つグローバルに通用する物が生まれる気がしています。
例えば、昔の住居って居間に色んな機能がありますよね。
ちゃぶ台を置いて食事して
ちゃぶ台を片付け、座布団を丸めてTVを見たり
最終的には布団をひいて寝る
時には客間としても機能する
これはリビングとダイニングと寝室と客間を兼ねてると考えられます。
日本の狭小住宅ならではの知恵です。
オフィスに於いて執務室とMTGルームが形を変えることにより兼用できる、、、
店舗に於いて什器が変形することによりイベント会場に変わる、、、
簡単な考え方ですがそれも日本的だとも思うんです。そんな事を考え始めると、日本の文化をより深く知らなくてはいけないし、現代の要素も深く知らなくてはいけない。物凄く大変ですねー。でも日本が世界に通用し、且つ現代の日本人を唸らせるヒントはそんなところにあると思います。
長々と失礼いたしました。
あ、先日行った日光江戸村なんかはそういう意味で最高でした!
以上近況報告でしたー